2019年12月27日以降、LINEルートの封鎖によりソラチカカードが使えなくなった今、ANA陸マイラーが持つべきカードとして、まず1枚目に挙げられるのがポイントサイトで獲得したポイントの中継用カードとなる、nimocaカードもしくはANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードです。
一方、決済でマイルを貯めるためのカードは、より還元率の良いものを選びたいところです。
目次
ANA陸マイラーが持つべきマイルの貯まるカードはどれ?
ここでは、「マイルはポイントサイトでそこそこ貯めているけど、合わせてカード決済でもマイルを稼ぎたい」という、一般陸マイラーにおすすめのカードを紹介します。
自分に向いているカードがどれかがわかる比較表もありますので、最後まで読み進めていただければと思います。
ANA陸マイラーが持つべきマイルの貯まるカード候補1:
ANA VISAワイドゴールドカード
ANA VISAワイドゴールドカードは、三井住友VISAカードが発行するクレジットカードです。
- 入会キャンペーンで大量マイルが獲得できる(実施期間は不定期)
- ANAマイルへの還元率が高い
- ANAビジネスクラスチェックインカウンターが利用できる
- 国内主要空港とホノルル空港のカードラウンジの利用が無料(本人のみ、同伴者は有料)
- 入会・継続の度にボーナスマイル2,000マイルプレゼント
- フライトマイルが25%アップ
- SFC(スーパーフライヤーズカード)への切り替えが可能
ANAマイル還元率を上げる仕組み
高いマイル還元率を実現させてくれるのが、三井住友カードの「マイ・ペイすリボ」の存在です。
通常、ANA VISAワイドゴールドカードは還元率1%のカードです。しかし、「マイ・ペイすリボ」をうまく利用すれば、マイル還元率が最大で1.35%になります。
※2021年1月まで最大1.6%ですが、カード発行初年度は最大1.35%ですので、これから入会する方は最大1.35%となってしまいます。
「マイ・ペイすリボ」とは、三井住友VISAカードが提供しているサービスです。「マイ・ペイすリボ」に登録し、毎月の支払金額をリボ払いにすれば、「Vポイント」というポイントが2倍もらえ、年会費が割引になるというものです。
ここで、「リボ払い」と聞くと、「金利が高くつくのでもったいない」と抵抗のある方が大半ではないでしょうか。
確かにリボ払いというのは、「毎月2万円」などと設定した定額を支払い、残りの金額に対して金利がかかるものです。
でも、毎月の設定額をカードの利用金額以上にしておけばどうなるでしょう?リボ払いと言っても、実質1回払いと同じになるので、金利は発生しません。
もちろん、カード会社もその点は考慮しています。ポイントだけを持っていかれないように、ポイント2倍の条件として、金利が発生することとしているのです。
でも大丈夫です。金利をゼロにすることがダメなら、わずかな金利だけが発生するように支払金額を調整すればいいのです。
「マイ・ペイすリボ」なら毎月支払額の増額や減額ができるので、金利を最小に抑えることが可能なのです。少額の出費でポイント2倍が獲得できるのですから、ここは手間を惜しまずにやりたいところです。
毎月の金利を数円から12円程度にする裏ワザについては、この記事の最後に説明していますので、ご覧ください。
Vポイントとは
「Vポイント」とは、三井住友VISAカードの決済金額に応じてもらえるポイントの名称です。1ヶ月の利用金額200円(税込)ごとに1ポイントがもらえます。ここでもらえるポイントは「ANAマイレージ移行可能ポイント」と呼ばれ、ワイドゴールドカードでは1ポイントにつき2マイルに交換することができます。
それに対し、「マイ・ペイすリボ」の利用でもらえる追加ポイントは「通常ポイント」と呼ばれ、これは5ポイントにつき3マイル(1ポイント=0.6マイル)にしか交換できません。
たとえば、利用金額が100万円であれば、ANAマイレージ移行可能ポイント5,000ポイントと、通常ポイントが5,000ポイントもらえます。これをマイルに交換すると、5,000ポイント×2=10,000マイルと、5,000ポイント÷5×3=3,000マイルで、合計13,000マイル獲得できます。
通常ポイントを0.6マイル以上にする裏ワザ
ANAマイレージ移行可能ポイントが1ポイント=2マイルになるのに対し、通常ポイントは0.6マイルにしかなりません。しかし、それは「直接ANAマイルに交換した場合」です。
通常ポイントをGポイント→JRキューポ→永久不滅ポイント経由で交換すれば、1ポイント=0.6マイル以上にすることが可能なのです。
通常ポイント(5,000)→Gポイント(5,000)→JRキューポ(5,000)→永久不滅ポイント(みずほマイレージクラブANAカード)(1,000)→ANAマイル(3,500)
通常ポイント5,000ポイントは、本来なら3,000マイルにしかならないところですが、上の図の通り、Gポイントルートを使うと3,500マイルになります。
このルートで必要となるのがJQ CARDセゾンと、みずほマイレージクラブANAカードの2枚のクレジットカードです。
なぜみずほマイレージクラブANAカードが必要かというと、このカードだけは会員限定特典で永久不滅ポイントからANAマイルへの交換率が70%と他より高いのです。
あと注意点としては、Gポイントに関しては、実際は交換手数料が5%差し引かれてしまう点です。つまり、5,000Gポイントは、本当は4,750JRキューポポイントになります。しかし、ポイント交換申請の前月1日~交換申請月の4か月後末日までに対象サービスでのポイント獲得が完了さえしていれば、取られた手数料は戻ってきますので、実質100%で交換できると言えます。
手間はかかりますが、少しでもお得にマイルを獲得したい方は、通常ポイントはGポイント経由で交換しましょう。
あくまで、VポイントをGポイント経由で交換するのは通常ポイントだけです。ANAマイレージ移行可能ポイントまでGポイント経由にしてしまうと、もらえるマイルが減ってしまいますのでご注意を。
通常ポイント:Gポイント経由で交換
この方法で交換すると、ANAマイレージ移行可能ポイントが5,000ポイント=10,000マイル、通常ポイントが最大で5,000ポイント=3,500マイルになりますので、還元率は13,500マイル÷100万円=1.35%ということになります。
カード更新時のボーナスマイル
ANA VISAワイドゴールドカードの特典の一つに、「更新時のボーナスマイル」というのがあります。2年目以降、引き続きカードを継続して保有する場合に、更新ボーナスとして2,000マイルがもらえるのです。
これは、三井住友のボーナスポイントではなく、ANAからもらえるマイルです。毎年更新のたびにもらえますので、うれしい特典です。
ANA便の搭乗ボーナスマイルが25%
ANA便に搭乗すると、通常のフライトマイルに加えて、25%の割り増しボーナスマイルがもらえます。(※国際線の他社運航によるコードシェア便は対象外です。)
ANAの一般カードはボーナスマイル10%ですので、出張や旅行で頻繁にANAを利用するなら、断然ワイドゴールドカードがおすすめです。
ANAビジネスクラスチェックインカウンターが利用できる
国際線を利用すると、エコノミークラスはやたら混んでて、なかなかチェックインできないことがよくありますよね。
ANA VISAワイドゴールドカードを持っていると、ANA国際線のビジネスクラスのチェックインカウンターが利用できるんです。カードを提示すればOKらしいのですが、実は私、この特典のことは頭から抜けてしまい、いつもエコノミーに並んでいます。
コードシェア便や国内線の優先カウンターは対象外ですので、結局エコノミーに並び直すなんてことのないように気をつけましょう。
空港のカードラウンジが無料
国内の主要空港とハワイのホノルル空港のカードラウンジが無料で利用できます。
ANAラウンジは利用できませんが、ソフトドリンクが無料ですので、時間がある時は立ち寄りたいですね。利用は本人のみで、残念ながら同伴者は有料です(料金は空港によって違います)。
各空港の詳細は、三井住友カードホームページの空港ラウンジサービスまで。
SFC(スーパーフライヤーズカード)への切り替えが可能
SFC(スーパーフライヤーズカード)会員を目指してSFC修行をしている人には、ANA VISAワイドゴールドカードを持っておくことを強くお勧めします。
というのも、ワイドゴールドカードからは審査なしでANAスーパーフライヤーズゴールドカードへの切り替えが可能だからです。また、カード番号は変更なしで、切り替え時に年会費を改めて支払う必要はないというメリットもあります。
同じANAカードでも他のカードだと新規の入会扱いとなり、審査が発生します。万が一、審査に落ちてしまっては、これまでのSFC修行が無駄になってしまいますので、悲しい結果にならないために無審査で切り替えのできるANA VISAワイドゴールドカードに入会しておきましょう。
年会費は高いが、安く抑える方法あり
ANA VISAワイドゴールドカードの年会費は、15,400円(税込)とちょっと高めです。しかし、ANAカードには年会費割引特典があり、マイ・ペイすリボとWEB明細サービスの利用をすれば、10,450円に減額することができます。
マイ・ペイすリボへの登録&利用
本会員 | 税抜14,000円+税 → 税抜10,500円+税 (税抜3,500円+税割引) |
家族会員 | 税抜4,000円+税 → 税抜2,500円+税 (税抜1,500円+税割引) |
WEB明細書サービスの利用
本会員 | 税抜14,000円+税 → 税抜13,000円+税 (税抜1,000円+税割引) |
家族会員 | 税抜4,000円+税(割引対象外) |
WEB明細書サービスの利用+マイ・ペイすリボへの登録&利用
本会員 | 税抜14,000円+税 → 税抜9,500円+税 (税抜4,500円+税割引) |
家族会員 | 税抜4,000円+税 → 税抜2,500円+税 (税抜1,500円+税割引) |
ANA VISAワイドゴールドカードのお得な入会方法
ANA VISAワイドゴールドカードの申し込みは、以下の記事からお得に入会できますので、ぜひご覧ください。
ANA陸マイラーが持つべきマイルの貯まるカード候補2:
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードは、ANA VISAワイドゴールドカードと同じく、三井住友VISAカードが発行するクレジットカードです。基本的な仕組みは同じですが、ゴールドカードとの主な違いは以下の通りです。
・1ポイント=2マイルにするのに年間6,600円の手数料がかかる
・年会費は826円で済む
(2年目以降、マイ・ペイすリボ登録+年1回以上の利用が条件)
・フライトボーナスマイルは10%(ゴールドカードは25%)
・カード更新時のボーナスマイルが1,000マイル(ゴールドカードは2,000マイル)
年会費が安い分、特典はワイドゴールドカードより魅力が落ちますが、マイル還元率はワイドゴールドカードと同じく最大で1.35%です。
一番お得なANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードの入会方法
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードに一番お得に入会するには、以下のステップに従って入会しましょう。
①ANAや三井住友カードのキャンペーンがないかチェック
②ANAの「マイ友プログラム」に登録
③ポイントサイトからカードを申し込む
④カードが届いたらANAや三井住友カードのキャンペーンにエントリー
申し込みの詳しい手順は、以下の記事で紹介しています。
ANA陸マイラーが持つべきマイルの貯まるカード候補3:
JQ CARD エポスゴールド
JQ CARD エポスゴールドは、エポスカードが発行しているインビテーション制のゴールドカードです。
JQ CARD エポスを年間50万円以上利用すると、JQ CARD エポスゴールドへのインビテーションが届くと言われています。そして、なんとJQ CARD エポスゴールドはゴールドカードなのに年会費が永年無料なんです。
マイル還元率が最大2.1%と抜群の高さ
JQ CARD エポスゴールドは、カード利用でエポスポイントではなく「JRキューポ」と呼ばれるポイントが付与され、200円(税込)の利用ごとに1ポイントがもらえます。
つまり還元率は、1ポイント÷200円=0.5%ですね。
お店によってはさらに多くのポイントをもらえます。
マルイ・モディは2倍の2ポイントがもらえますし、他にも飲食店や家電量販店、ネットショッピングなどで2~30倍のポイントが貯まります。
よく利用するショップを選んでポイント3倍
JQ CARD エポスゴールドの特典には「選べるポイントアップショップ」という制度があります。対象ショップの中からよく利用するショップを最大3つ登録でき、それらの利用ポイントが最大3倍(1.5%)になります。
スーパー・コンビニ・ドラッグストアや公共料金も対象ですので、活用しやすくなっています。
人気の登録ショップは、1位 東京電力、2位 ユニクロ、3位 JR東日本だそうです。毎日行く店、毎月支払が発生する公共料金、定期券などの大きな買い物をバランスよく組み合わせるのがいいかもしれませんね。
対象ショップはこちら
https://www.eposcard.co.jp/pointup/index.html?int_id=eps_gld_rp_pointup
リボ払いで全額返済すれば手数料0円で0.5%上乗せ
JQ CARD エポスゴールドは、リボ払い・3回以上の分割払いで0.5%上乗せの200円ごとに2ポイント貯まります。
エポスカードでは、0.5%上乗せの条件が「リボ払い手数料の発生」ではなく、「リボ払いと設定されている」ことだけでOKなんです。
カードの締日が27日の場合、締日翌日から請求確定日の前日まで(28日~翌月5日)の間に、Pay-easy(エポスNet)やエポスカード・コンビニATMで全額繰り上げ返済すれば、リボ手数料なしで0.5%のポイントが上乗せが実現できます。
締日が4日の場合は、5日から10日の間に繰り上げ返済すればOKです。
デメリットとしては、毎月忘れないように繰り上げ返済をしないといけないところです。うっかり忘れてしまうとリボ手数料が発生してしまうので、気をつけましょう。
年間100万円以上の利用で10,000ポイントのボーナス
JQ CARD エポスゴールドは、年間の利用金額に応じてボーナスポイントをもらえます。
- 年50万円以上:2,500ポイント(0.5%相当)
- 年100万円以上:10,000ポイント(1.0%相当)
これらをまとめると、「選べるポイントアップショップ」で登録した店舗を利用し(1.5%)、リボ払い設定をし(0.5%)、年間100万円ちょうど利用(1.0%)すれば、3.0%の還元率でJRキューポがもらえることになります。
そして、このJRキューポは永久不滅ポイント経由で、0.7倍の交換率でANAマイルに交換することができます。つまり、JQ CARD エポスゴールドで買い物をすると、最大3.0%×0.7=2.1%の還元率でANAマイルを獲得することができるのです。
JRキューポ(5,000)→永久不滅ポイント(みずほマイレージクラブANAカード)(1,000)→ANAマイル(3,500)
JRキューポを永久不滅ポイントに交換するにはJQ CARDセゾンが、永久不滅ポイントを0.7倍でANAマイルに交換するにはみずほマイレージクラブANAカードが必要となりますので、合わせて入会しておきましょう。
JRキューポの有効期間は実質無期限
JRキューポの有効期間は、加算日の2年後の月末までです。
ですが、これを実質無期限にする方法があります。
JQ CARD エポスゴールドは、JRキューポとエポスポイントを相互交換することが可能です。エポスポイントの有効期間は無期限ですので、JRキューポをエポスポイントに交換しておき、必要なタイミングでまたJRキューポに戻せば、制度の変更がない限りは実質無期限で利用できます。
ANA陸マイラーが持つべきマイルの貯まるカード候補4:
SPGアメリカンエキスプレスカード
SPGアメックスはANAマイルへの還元率1.25%
SPGアメックスの正式名称は「スターウッド・プリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カード」といい、スターウッドとはホテルグループの名前になります。現在は、スターウッドはマリオットに買収され、30のブランドの6,700軒以上の参加ホテルを対象に利用することができるカードとなりました。
SPGアメックスの主な特徴は以下の通りです。
- ANAマイルへの還元率1.25%
- マイルに交換できる航空会社が豊富
- 毎年マリオットグループのホテルが1泊無料
- マリオットのホテル上級会員資格がもらえる
- 年会費が高い(31,000円+税)
- ポイントの有効期間は実質無期限(24ヶ月に1回ポイントorマイルの獲得、ポイント交換があればOK)
SPGアメックスはホテルステイを重視する人におすすめのクレジットカードです。年会費は高いですが、上手く使えばそれ以上の特典が返ってきますし、マイル還元率もなかなか優秀です。
お得な入会方法とカードの詳細はこちらの記事をご覧ください。
マイルの貯まるカードはこれで決定!利用金額別 還元額比較表
各カードの主な特徴の比較表に加え、1年間で獲得するであろうポイントをマイルに換え、1マイル=1.5円の価値として金額換算し、年会費や2倍コースの移行手数料などの経費を差し引いたものを一覧にしました。つまり、手に入るマイルの価値から1年で必要な経費を引いた純額を比較すれば、おのずと自分に合ったカードが選べるというわけです。
ちなみに、JQ CARD エポスゴールドは、年間利用額の半分を「選べるポイントアップショップ」の登録ショップを利用していると仮定しての計算になりますので、実際とは異なる場合があります。
カード種類 | ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOカード | ANA ワイドゴールド | JQ CARD エポスゴールド |
本人会員年会費 | 826円 | 10,450円 | 0円(インビテーションでの入会) |
2倍コース手数料(ANAカードのみ) | 6,600円 1P=2M |
0円 1P=2M |
– |
継続時ボーナスマイル (ANAカードのみ) |
1,000M | 2,000M | – |
搭乗ボーナスマイル (ANAカードのみ) |
10% | 25% | – |
海外旅行傷害保険 | 1,000万円 | 5,000万円 | 1,000万円 |
国内航空傷害保険 | 1,000万円 | 5,000万円 | なし |
国内旅行傷害保険 | なし | 5,000万円 | なし |
ビジネス専用チェックイン | × | ○ | × |
空港免税店 | 5%OFF | 10%OFF | – |
デメリット | ゴールドカードより特典が劣る | 会費が高め | インビテーションがないと入会できない |
獲得マイルの価値から1年で必要な経費を引いた金額 | |||
月10万円(年120万円) | 18,509円 | 16,850円 | 29,400円 |
月15万円(年180万円) | 30,659円 | 29,190円 | 38,850円 |
月20万円(年240万円) | 42,809円 | 41,340円 | 48,300円 |
月30万円(年360万円) | 67,109円 | 65,640円 | 67,200円 |
上の表を見てお分かりのとおり、マイル還元額のみで考えるとJQ CARD エポスゴールドが断然お得です。
しかし、この結果は実際の使用状況によって左右されますので、出張等で飛行機をよく利用する人ならANAワイドゴールドカードの方がお得になる場合もあります。
また、JQ CARD エポスゴールドはインビテーションが届くまで、半年から1年はJQ CARD エポスで実績を積む必要があるのと、マイルへの交換にみずほマイレージクラブANAカードが必要なのが、少しわずらわしさを感じるところですね。
一方、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードとワイドゴールドカードの2つを比べると、わずかにANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードの方が還元額は高いことがわかります。
しかし、2つにそこまで大きな差はありません。ワイドゴールドカードにしておいた方が搭乗ボーナスマイルや保険の特典が手厚いので、飛行機に乗る機会のある方は最終的にお得になる可能性もあり、安心かと思います。
それでも、飛行機はお金を出しては乗らない、SFC会員は目指さない、という方は、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードでも十分です。
ワイドゴールドカードはキャンペーンでの入会で多くのマイルを獲得できますので、キャンペーン開催時期に入会し、JQ CARD エポスゴールドのインビテーションが届くまで複数持ちするという手もアリかと思います。
- JQ CARD エポスゴールド:多少の面倒はOK、少しでも多くのマイルを獲得したい人向き
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード: 複数のカードを持ちたくない人向き
- ANAワイドゴールドカード: 飛行機に乗る機会のある人、SFC会員を目指す人向き
- SPGアメックス:マイルもそこそこ稼ぎたい、ホテルも楽しみたい人向き
マイ・ペイすリボの金利を最小にする方法
三井住友VISAカードのマイル還元率を最大にするのに欠かせないマイ・ペイすリボ。利用する上で最大の懸念事項である金利を最小に抑えるには、毎月のお支払金額の変更が必須です。手間はかかりますが、毎月の金利を数円から12円程度にするために、毎月忘れないように手続きをしましょう。
請求金額が確定したら「リボ払いお支払金額の変更」から金額を増額
毎月25日頃に請求金額が確定し、あらかじめ設定したリボの定額が請求されます。このままでは残金に利息がかかってしまうので、支払金額の増額申込をします。もし、設定金額より少なければ、金利が発生するように減額申込をしましょう。
①Vpassにログインし、「お支払い金額変更」画面に行く
②「増額」「減額」を選択
今回は増額のケースで説明します。
③「次回のお支払い金額にご希望の金額を増額する」を選択
④希望の追加お支払い金額を入力する
最初の1回だけは、残金が610円以上になるように増額します。増額は千円単位でしか行えませんので、確定額によって610円~1,600円程度になります。2回目以降は、残金110円以上でOKです。
あくまで設定金額から増額・減額なので、入力する金額は設定金額を除いて計算するようにご注意ください。
例えば、設定金額3万円で確定金額58,210円なら、増額するべき金額は27,000円となります。そうすると残金は1,210円となります。もし、これが2回目以降の決済なら、増額は28,000円、残金210円でクリアできます。
減額する際の注意点
1ヶ月の利用金額がマイ・ペイすリボの設定金額より低くなってしまった場合は、全額を支払うことになり、金利が発生しなくなってしまいます。その場合、減額を申し込んで金利を発生させる必要があるのですが、一つ注意していただきたい点があります。
それは、「減額は1万円単位でしか申し込めない」ことです。
増額が千円単位で申し込めるのに対し、減額はなぜか1万円単位なのです。
当然、端数の金額によっては金利が増えてしまいますので、できるだけ減額することのないよう、設定金額をコントロールしていきましょう。