マイルといえば皆さんどういうイメージをお持ちでしょうか?
「飛行機に乗り、提携のクレジットカードで決済をして貯めるもの」と思っていませんか?
私も以前まではそう信じて疑いませんでした。
私が長年愛用していたのは、ユナイテッド航空をはじめとするスターアライアンス系列の航空会社と、マイレージプラスカード。コツコツ貯めて、特典旅行でシンガポールやグアムにも行ったし、新婚旅行も行きました。
ああ、私はなんてお得に旅行をしているんだろう!
本気でそう思っていました。
ネットでは、「陸マイラー」(りくまいらー。おかまいらーと呼ぶ人もいます)という言葉を見かけたり、ANAマイルの記事が検索エンジンにいろいろあがっているのを目にすることはありましたが、
ANAのマイルがもらえる?私ユナイテッドだから別にいらないや
陸マイラー?どうせクレジットカード決済で地道に貯めるだけでしょ?
そう思って、これまで「陸マイラー」という言葉を見かけても、一切興味を持たず、記事に目を通すことはありませんでした。
でも、これは大きな認識間違いでした。
実際に自分でやってみてわかりました。ANAマイルは飛行機に乗らなくても、そしてお金をかけなくても本当に短期間で貯まるんです。
あの時見かけた「陸マイラー」の記事、スルーせずにちゃんと読んでいたら、今頃もっとたくさんのマイルを貯められていたのに。本当にもったいないことをしました。
この記事では、どうやって私がANAマイルを短期間で貯めたのか、そのノウハウをご紹介いたします。
目次
クレジット決済では夫婦でハワイへ行くのに5年半かかる
私がメインカードにしていた、ユナイテッド航空の「MileagePlusセゾンカード」は、1,000円の利用につき5マイル貯めることができます。
年会費1,500円のところ、私はプラス5,000円を出して「マイルアップメンバーズ」に入会していたので、1,000円の利用につき3倍の15マイル貯めることができました。
毎月15万円くらい利用していれば、ひと月あたり2,250マイル、1年で27,000マイル貯まります。
時期にもよりますが、エコノミークラスなら55,000マイルでハワイに行けるので、2年くらいがんばれば行ける計算です。ダンナを置いて行くわけにはいかないので、夫婦2人で4年くらいですね。
毎月10万円の決済であれば、1年で18,000マイル、夫婦でハワイへ行くには5年半もかかってしまいます。
ユナイテッドのマイルは、加算があれば有効期限が延長され、実質無期限で貯められるので、カードを使ってさえいれば、マイルが消えてしまうことはありません。
その点はいいのですが、やはり飛行機に乗らず、クレジットカードのショッピングマイルだけに頼っていたら、何年も辛抱強く待たないとハワイクラスの特典旅行はゲットできないのです。
ANAマイルはお金をかけなくても貯めることができる!
辛抱強くコツコツ貯めたマイルで旅行をするのは、ご褒美感が増してそれはそれでいいと思います。でも、できることなら手っ取り早く、さらにお金をかけずにマイルを貯めたい。そんな方法があるのなら、利用しない手はないですよね。
そう、そんな方法があるんです。
でも、そんなの超うさん臭い
ですよね。
でも、読み進めていただければ、怪しいことは何もないことが分かると思います。
じゃあ、何をすればいいのか?
簡潔に言えば、ポイントサイトとクレジットカードをフル活用して、そのポイントをマイルに交換する、のです。
そこそこマメな人なら絶対できます。
以下の3つは、マイルを貯めるための基本ステップです。まずはここから始めましょう。
1.TOKYUカードを作る
2.いくつかのポイントサイトに登録
3.お買い物でもマイルを貯めたい人は、決済専用のクレジットカードを作る
楽してマイルを稼ぐ為に欠かせないのが、「ポイントサイト」と「TOKYUカード」です。
「ポイントサイト」とは、アンケートに答えたり、そのサイト経由でショッピングサイトに移動し買い物をしたり、サービスを利用したりするとポイントをもらうことができるサイトです。貯まったポイントは現金に換金したり、マイルや他のサービスのポイントに交換することができます。
一方、「TOKYUカード」とは、正式名称「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード」という、三井住友カードが発行しているクレジットカードです。ポイントサイトで貯めたポイントは、このTOKYUカードのTOKYUポイントに交換でき、更にそこからANAマイルへと交換ができます。詳しくは後述しますが、陸マイラーにとってはなくてはならないカードです。
上の画像はちょっと古いですが、2018年2月4日現在の私のANA累計マイルです。
これまでロサンゼルス50,000マイル、グアム40,000マイル、ハワイ80,000マイルを特典航空券に交換しています。2016年9月半ばに陸マイラー活動を始めてから1年4ヶ月ほどで365,492マイル貯めたことになります。
陸マイラーになって最初の2か月は、あまり加算がありませんでした。というのも、ポイントサイトでのポイント付与までの期間や、マイルに交換するまでの移行期間が結構長いんですね。数日で反映されるものから、数ヶ月かかるようなものもあります。
この他に、アメックスのポイントが7万ポイントくらいあるので、年間30万マイルに近いところには行っているかなといった感じです。
そして、陸マイラーになって2年9ヶ月ほど経ったときはこんな感じです。
これまでに使用したのが、ロサンゼルス50,000マイル、グアム40,000マイル、ハワイ80,000マイル、オーストラリア(ビジネス)160,000マイル、国内ホテル25,400マイル。グアムは北のミサイル問題でフライトが消滅し、40,000マイル返ってきたので、計315,400マイル消費しました。
2年9ヶ月で73万マイル。年間30万マイルまでは到達できていませんが、まあまあいいところまで行っているでしょ?
どうやってそれを実現させるか、簡単にまとめるとこんな感じです。
ポイントサイトで毎月3万円相当のポイントを貯める(詳しくは後述)
↓
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOマスターカードのTOKYUポイントに交換
↓
TOKYUポイントからANAマイルに交換(22,500マイル)
これを毎月繰り返すと年間270,000マイル貯まります。
2019年12月まではソラチカカードのメトロポイント経由で、1万円分のポイントが9,000マイルに変えられたのですが、現在はTOKYUポイント経由のマイル交換率75%がベストです。
3万円分のポイントはちょっとハードルが高いかもしれませんが、2万円分のポイントでも年間180,000マイル貯められます。さて、180,000マイルあれば一体どこに行けるでしょう?
上の図は、ANA特典航空券の必要マイル数チャートの抜粋です。
ハワイだと、レギュラーシーズン(期間は目的地によって変わります)でエコノミークラス往復が40,000マイル、ビジネスクラスが65,000マイルとなっています。
180,000マイルあれば、夫婦でハワイへビジネスクラスで1回、さらに東京-沖縄間1回(往復18,000マイル×2人)行ける計算です。家族4人なら、エコノミークラスでハワイに行けます。(すべてレギュラーシーズン)
ANA陸マイラーは、まずはTOKYUカードを作ることからスタートしましょう。
ステップ1:1枚目に持つべきカードはTOKYUカード!得するカードの作り方
ANAマイルを飛行機に乗らずに貯める「陸マイラー」が持つべき1枚目のカードといえば「TOKYUカード」です。どの陸マイラーに聞いても、返ってくる言葉は間違いなくこれでしょう。
ポイントサイトで貯めたポイントは、このTOKYUカードのTOKYUポイントに等価交換できます。更にそこから75%という高い交換率でANAマイルへと交換ができる、陸マイラーにとっては必携の、超お得なカードなのです。
年会費は、初年度無料、2年目以降は2,000円(税抜)です。マイペイすリボの登録+年1回以上の利用で751円に割引されます。2年目から年会費が発生する代わりに、更新のたびに1,000マイルがもらえます。1マイルの価値はだいたい2円~6円とよく言われてますので、実質無料と考えていいと思います。
一番お得な「TOKYUカード」の申し込み方法は、紹介による申込です。
紹介された人は、500マイルの紹介マイルをもらえます。そして、紹介経由であっても、通常の入会ボーナスマイル1,000マイルや、キャンペーンのボーナスマイルも問題なくもらえますので、ダブルでお得です。
紹介マイルは当サイトからの申し込みでももらえます。お申し込みは、以下の記事に手順を載せていますので、こちらからどうぞ。
ステップ2:ポイントサイトで毎月3万円相当のポイントを貯める方法
TOKYUカードを作るのはいいけれど、そもそもポイントサイトでどうやって3万円分ものポイントが貯められるのでしょうか?結局お金を使うんだったら意味がないですよね。
確かにポイントサイトには、お金を使う案件もあります。でも、十分元が取れるお得なものも多いので、楽に、そしてお得に、大量マイルにつながるポイントを稼ぐことができるんです。
ポイントサイトで高額ポイントをもらえる、基本はこの4つです。
1.クレジットカードの発行で貯める
2.FX口座の新規開設で貯める
3.外食して貯める
4.商品モニターで貯める
初心者陸マイラーが手っ取り早くマイルを稼ぐためには、まずこの4つは押さえておきたいところです。
1.クレジットカードの発行で貯める
ポイントサイトには、新規に発行するだけで高額のポイントがもらえるクレジットカードの案件がたくさんあります。
同じカードでも、下の画像のように時期によってポイントアップをしているので、いつもは5,000円相当のポイントでも10,000円分に上がっているということもあります。日々チェックをして、一番お得なタイミングを狙って申し込むといいですよ。
そして、注意する点としては、カードによっては、「キャッシングを10万円以上に設定して申し込む」といったような何かしらの条件がついている場合があることと、多重申込です。
条件に関しては、ポイントサイトの案件記事中に必ず書いてあるので、よく読んでから間違えないように申し込みましょう。私は、条件を読んでいたにも関わらず、ついいつものくせで「キャッシング0円」にしてしまい、ポイント付与対象外になってしまった苦い経験があります。必要のないカードを無駄に作らないように気を付けましょう。
そして、申し込みは多くても1ヶ月に1件で留めておくことをお勧めします。あまり何枚ものカードを一気に申し込むと、不審に思われ審査に影響しかねません。一度信用に傷がついてしまうと、回復するのには時間がかかりますので、ここはあせらず慎重にいってください。
2.FX口座の新規開設で貯める
FXは、クレジットカードより更に高額ポイント案件が多いです。
FXとは、投資の一種で、外国通貨を売買することにより為替差益を得ることを目指す「外国為替証拠金取引」のことです。
新規でFX口座の開設をして、指定の取引条件をクリアすれば、15,000円~20,000円分のポイントがもらえます。条件もそんなに難しいものではありません。「買ってすぐに売る(またはその逆)」を何回か繰り返せば、条件はすぐにクリアできます。
瞬間で売買して終わらせるので、差損が出てもほんのわずかですし、それで15,000円~20,000円分のポイントがもらえるのなら安いものです。欲を出さなければ、危険のない案件です。
「FX取引会社名 マイル」などで検索すれば、詳しいやり方を画像付きで教えてくれるサイトがたくさんありますので、心配な方はそういった記事を読んでみてから検討するのもいいと思いますよ。
3.外食して貯める
日ごろから外食をされる方には、外食モニター案件もおすすめです。いわゆる覆面調査で、お店に行き普通に食事をして、指定の料理の写真を撮ったり、店内や接客に関するアンケートに答えるだけで、謝礼ポイントがもらえます。
私の初めての外食案件は、大手チェーン店の居酒屋で、2人で8,000円ほど使いましたが、その70%の5,600円分のポイント(5,040マイル)が返ってきました。普段と同じ食事を楽しんで、5,040マイルがおまけでついてくるなんて、うれしいですよね。
4.商品モニターで貯める
こちらも外食案件同様、商品を実際に購入し、アンケートに答えて謝礼ポイントをもらうという仕組みです。食品や化粧品など、普段絶対に使うものを選べば、無駄なくポイントが貯められます。
おすすめのポイントサイトや、お得なポイント交換ルートについては、次の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ステップ3:お買い物用に、より多くのマイルが貯められるカードを申し込む
TOKYUカードは、ポイントを高い交換率でANAマイルに交換できる、陸マイラー必須のカードですが、買い物の決済用のクレジットカードとしてもなかなか優秀です。ただ、複数のカードは持ちたくないという面倒くさがりの陸マイラーさんはTOKYUカードだけでも大丈夫ですが、よく飛行機を利用する人やホテルをいろいろ楽しみたい人など、好みやライフスタイルで2枚目を持って、上手く使い分けすることもおすすめです。興味のある方は下の記事もご覧ください。
まとめ
ここでは、ANAマイルを飛行機に乗ることなく、貯めたいけどやり方がわからないという方のために、基本の仕組みを簡単にお伝えしました。かつての神カードだったソラチカカードのように、今回紹介したTOKYUカードの75%という高い交換率がいつまでも続くとは限りません。まだ始められていない方は、今のうちに陸マイラーデビューをして、少しでも多くのマイルを獲得してみませんか?毎年、タダで海外旅行に行ける、夢のような生活が実現できますよ!